【自動車保険比較ガイド】損しない自動車保険の選び方を教えます!

任意保険に加入していない相手に衝突されたときの苦い経験

 

 

【1】事故経緯

 

2013年10月大分市内の午後6時、通いなれたスーパーマーケット駐車場出口から道路を横切って反対側道路へ出る時に、相手軽自動車から自車左側前面へ10q以下の低速で衝突された。衝突前、クラクションを数回鳴らしたが、相手は無視して当たっており、事故原因は、相手前方不注意である。

 

低速での衝突だったこともあって、当方の被害箇所は、「写真1」で示したフロントフェンダー左側面がへこみ、「写真2」の左前ホイールにキズ、ヘッドライトのガラスが割れた。相手は、フロントバンパーがへこんだ。

 

写真1 壊れた左フロントフェンダー

 

【2】事故後の相手の対応

 

相手は看護助師の老婆1人運転で、話し方はしっかりしていたが、「謝罪なし」であった。警察を呼び、事故経緯などを説明、事故証明手続きをし、双方ともに怪我なし、自走可能を確認した。

 

連絡先交換後、自動車保険適用を含めた今後について相手と話し合った。相手老婆は、「訳あって任意保険に入っていない」こと、「ひとり暮らしなので、福岡に住む娘と相談後対処を決めたい」とのことで、どの程度修理費用が掛かるかなどをそれぞれ見積もった後に、負担額交渉をすることになった。

 

大分県は任意保険加入率が全国で最も低いことで有名で、保険に入っていない理由は言わなかったが、身なりから貧困の為だとその時は思った。

 

老婆1人のため強い事を言うのは避け、私も「保険を使わずに穏便に済ます事ができればそれでも良い」ことを使えたが、これは間違いであった。後日、相手は、不当な過失割合や、知人弁護士を伴った交渉を申し出てくるなどの強硬姿勢を取り、もしかしたら「当たり屋」ではなかったかと今では思っている。

 

【3】事故後の保険会社とのやり取り

 

事故と同時に私の保険会社:SBI損保にも連絡した。この時は、保険会社のマニュアル通りと思われる対応で、別段問題なく事故受付が終わった。この事故で保険を適用するか否かは、後日、相手との話合い後、連絡すれば良いことを事故担当者と確認した。

 

写真2 キズ付いたホイール

 

当方の修理費が30万円、相手20万円との見積もりが出た後、早速相手との交渉を行ったが、前述のとおり相手は態度を一変し、「9対1」割合で当方過失大を知人弁護時とともに主張した。この段階で、当方は、弁護士特約付きの任意保険を使うことを決定し、この旨をSBI担当者へ連絡、その後の交渉は全てSBI担当者を通すことを事故相手へ通知した。

 

【4】その後の保険会社の対応

 

SBI損保より請求できる保険金の案内などが郵送され、内容が解りづらいので何回か電話で質問した。事故担当者は、20代と思われる若い男性で、事故当時のマニュアル対応では考えられない程、要を得ず対応がまずかった。

 

第一に、当方の質問内容を理解したかが解らない、結果、回答もあいまいであった。次に、事故相手との交渉状況説明も不明な点が多々あった。何度も同じセリフを繰り返し、要は何を言いたいのかが解らない。これにはマイッタ。今回の事故で最も精神的負担が大きかったのは、この事故担当者との電話連絡であった。

 

写真3 解りにくい請求保険金案内

 

何度目かのイライラする解りづらい連絡後、ウエブで当該状況と、担当者の数行ではあるが文字での報告を確認できることが解ったので、以降はウエブを活用することにし、精神的負担が多少は減った。

 

弁護士費用特約は付けておいて損はない

 

弁護士特約を追加しておいたおかげで、紹介された弁護士事務所へ出向き、事故経緯や、相手の対応を伝えた。この弁護士は事故担当者に比べ各段に話が早く、信頼も置けた。今回の事故で得た最大の教訓は、「弁護士特約は追加費用も安く有用である」ことぐらいである。

 

弁護士との話合いで、事故状況や、過失割合の当方希望「1対9」相手過失大も妥当なものだとの弁護士見解を得たので以後の交渉を任せた。相手弁護士との弁護士協議の結果、争点は、「過失割合」、相手は保険に入っていないので損害額を全額自己負担のため、この割合に拘っており、割合の妥結には時間がかかる見通しとの連絡を弁護士より受けた。

 

当方は、保険適用なので、5万円以上の自己負担は一切無い。私は、SBI担当者との連絡に精神的にまいっていたので早く終了させることが出来るなら「1対9」を譲歩しても良いことを弁護士に伝えたところ、最終的には「3対7」相手過失大で落ち着いた。弁護士費用は、上限300万円で時給制なので、弁護士、保険会社、そして私にとっては、妥当な落としどころだと今は思っている。

 

保険会社の支払いは時間を要する

 

この交渉と並行して見積もりで示した自車修理を行うことになった。問題は、修理中の代車と修理費の支払い時期である。代車は、修理業者が無料で2週間ほど貸してくれた。修理費用は、保険会社支払いが遅いので、自腹で一時立て替え、後日、相当額から自己負担5万円を差し引いた額が私の口座へ振り込まれた。私は、代車を無料で貸してくれた修理会社と、支払いが遅い保険会社の間に挟まれ、これまた精神的負担が増えた。結局、修理費用の振込が完了したのは、修理の1ヵ月以上後で、一時的には30万円を負担したのは私であった。

 

その後、相手との処理完了誓約書を交わし、事故処理終了は12月となった。2か月間に渡った精神的負担は大きなもので、この間は仕事効率が格段に落ちた。この経済的損失も、無理は承知だが保険で補償してほしい。なお、処理終了を優先したので2か月間だが、もし、過失割合を争えば、さらに負担が増えたことは明らかである。

 

【5】今回の保険会社に対して良かったこと

 

特になし。あえて挙げれば、サイトで処理状況把握ができたこと。ただし、結果表示のみで詳細や背景は、残念ながら電話での確認が必要。

 

【6】今回の保険会社に対してがっかりしたこと

 

今回の事故担当者の未熟さ。担当交換を申し出ることも考えたが、業界でも最安値のSBI損保なので、次の担当者もあまり期待できないと思いとどまった。

 

【7】自動車保険を検討している人へのアドバイス

 

「自動車保険はぶっちゃけどうか?」と思われる方にアドバイスするとしたら、事故修理金額と、割引ランクが3等級ダウンし、事故当時20等級が17等級となるため3年間は増加する保険金負担を天秤に掛けたうえで、保険適用の検討が必要であるが、「事故の経済的負担が大きい場合に備えて車両保険、弁護士特約も含めて入っていた方が良い」ということになると思う。

 

割引ランクのダウンについて考察

 

今回の例では、修理負担額は5万円、その後の保険金増額が3年で約5万円、計10万円に対して、保険未使用なら30万円の自車修理負担となるので、保険適用した。ただし、精神的負担は保険の有無に係らず全く変わらない。自動車保険のTV CMで良く言われる「相手との交渉を全て任せて安心というのは、全くのでまかせ」だ。

 

交渉を左右するポイントは、契約者本人が行わなければならない。優秀な弁護士と、例え優秀な保険会社の担当者に当たってとしても同じである。そのためには相手との交渉状況を常に把握しておかなければならない。通常の仕事をしながらこの状況把握をするには電話が手軽であるが、保険会社担当者が今回のように未熟な場合、逆にイラつく可能性も高い。サイトでの把握には限界があるからだ。

 

保険会社と契約者の利害は一致しない

 

事故発生後は、「保険会社と契約者の利益が一致することはほとんどない」。つまり、保険会社は、なるべく支払う保険のトータル金額を少なくしたい側であり、契約者は、なるべく早急に事故処理を完了したい側なので、この方向性が合う時、例えば今回の場合、弁護士同士の過失割合交渉時などは良いが、もし、割合を当初のまま「1対9」に拘れば私の気分は満足するが、弁護士費用がかさみ、状況把握が更に何度も必要となり、対応に疲れてしまう。これでは、保険の意味が無い。

 

交渉事には、「落としどころが初めからある」ので、全ての参加者が適度に満足するところへ落ち着かせればそれで良し、さらに「保険会社の負担が少しでも少なければ、なお良し」、これが保険会社の本音であろう。契約者の側に立たないことを肝に銘じておく必要がある。

 

結局のところ事故を起こさない・事故にあわないに尽きる

 

自動車保険は、事故1回で生じる「短期の経済的リスク回避の手段」でしかない。無駄な精神的負担を避けるためには、事故に会わない、自分で起こさないに限る。もしも、事故の相手が「当たり屋」ならなおさらであろう。

 

保険会社同士の年間保険金額差が、その交渉能力に比例するかは判らない。しかし安い会社を選択したら、そのツケが来ることも覚悟しておくと良い。以上が、私の事故経験からのアドバイスです。ご参考になれば幸いです。